歴史知識のアップデート

戦争まで 歴史を決めた交渉と日本の失敗』を読んでいる。同じ著者の『それでも、日本人は「戦争」を選んだ (新潮文庫)』の後編とも言えるもので、こちらも面白い。

こうした歴史に関する本を読んでいると、学校で中途半端に覚え(教えかたが悪いとかじゃなくて、授業を受けて、自分が中途半端に理解した、という意味)、その後に色々な場面で強化されてきた歴史認識が、実は違っていることがわかる、ということがままある。そういうことを見つけ、驚き、認識をアップデートするという作業は楽しい。
例えば、本書では第二次世界大戦中の日独伊三国同盟の締結について取り上げているが、自分のイメージでは、日独伊という当時のファシズム国家らが結託して英仏米と真っ向からぶつかった・・・みたいなものでしかなかった。しかし、ドイツの緒戦における快進撃を目の当たりにしていた日本は当時、アメリカを仮想敵国としてこの同盟を結びながらも、「戦後」のドイツがアジア太平洋地域に進出してくることを予想し、それを牽制する意図があったことが本書を読むとわかる。
今は日米交渉についての章を読んでいる。次はどんな認識を変えてくれるだろう。